髙橋修のつぶやきブログ

2006年9月26日 火曜日

初めての上告受理申立 18.9

この8月、弁護士になって初めて上告受理の申立をしました。1審では問題なく勝訴しましたが、相手が控訴し控訴審では相手方の弁護士が事件の重要な争点に気づいて主張したため、裁判所は相手の主張を受け入れ逆転敗訴となりました。
  事件の内容は土地の時効取得が認められるかというものです。他に相続人がいることを知っている共同相続人の一人が、それまで車を置くなどして長く占有していた遺産である土地の上に自分の建物を建てて家族とともに転居し、それ以来20数年占有し、土地の固定資産税などの税金も相続時から長期間支払い続け、他の相続人は全くその占有状態を長く放置していた事件です。この事件では、時効取得の要件である所有の意思ある占有(自主占有)といえるかということが大きな争点となりました。
  当方の主張は、土地の上に家を建築して転居することにより独占的排他的かつ継続的な占有状態に客観的な変更があり、所有の意思なき占有(他主占有)から自主占有に転換する黙示の意思表示があった、あるいは他に相続人がいることを知っていても、本件のようなケースでは自主占有が認めらる、というものです。
  最高裁の負担を軽減するため、最高裁への上告理由は憲法違反などに限られています。ただ、最高裁の判例違反や法令解釈に関する重要事項については上告受理制度が認められ、最高裁がこれにあたると判断すれば上告受理されます。
  現在、訴訟記録が最高裁に送付され、当方が主張している時効に関する法令解釈の重要事項にあたるかどうか判断されている最中だと思います。これが認められて初めて上告したとみなされ、最高裁で最後に原判決の内容が正しいか誤りか判断するわけです。
  これまで、相手に上告されることはあっても、こちらから上告したことはなく、最高裁がこの事件についてどのような判断をするか正直期待半分、不安半分といった心境です。勝っても負けても、学問的に非常に面白い事件であり、最高裁の判断を楽しみにしています。

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